闇に咲き誇る桜
今迄の殺し合いでは刀を左で持つ奴なんていなかった為、常にヘマをしない様に右で戦っていた。
だが二刀流の俺は、左も同じ様に扱えなければならなかったため、なまらないよう殺す必要のない戦いでは常に左で戦ってきた。
だが、抜刀から始めるのを受けるのは、練習相手になってくれた夜風に続く二人目だった。
斎「来ないのなら、俺から行くぞ。」
見学している隊士達の、唾を飲み込む音まで聞こえる様な静寂の中、痺れを切らした斎藤が飛び込んできた。
飛び込んできた斎藤も抜刀の構えをとる。
一太刀目から攻撃が重かった。
沖田の後と言うこともあり、次第に体力が削られていく。
夜「(やはりこういうときの男女の力の差は大きいな。)
・・・さすがですね。」
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