闇に咲き誇る桜
このままではまずいと思った俺は、一旦態勢を低くし攻撃を交わして距離をとる。
沖田の時と同様神経が研ぎ澄まされていき、手加減なんて言葉は次第に消えていく。
夜(桜花二刀流 攻式二の型 『桜花乱舞(さくららんぶ)』)
すべてが無に帰ったように感じる中、次々と刺突を繰り返す俺の木刀と、それを防ぐ音が響く。
斎藤の息が切れ始め、少しずつ剣先がぶれてくる。
他の奴らが分かるか分からないかの微妙な、しかし次第に決定的な隙になるずれ。
決着をつけるために少し距離をとる。
夜「これで最後にしましょう。」
はっ はぁっ はーー。
斎「ああ、そうだな・・・。」
*