鈍感な恋
腕を引っ張られ、私の足が止まると同時に志田が私の視界に表れた。


「おいッ、何で無視すんだ?」


困ったような顔で聞いてくる志田を見てため息をついた。



「ごめん。チャラそうな人嫌いだから。」


そうストレートに言うと志田は良く理解出来てないらしく、また困ったような顔をした。



「は?それだけ?」



「そう。悪い?」



「昨日あんだけ気ィ合って話したのに?」



「チャラ男って知らなかったからね。」 


そう普通に答えると、今度は志田がため息を着いた。
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