闇ノ花




しかし──。


腕を引っ張られ、私はぐいっと後ろに下がってしまった。


そして振り向きざまに……生暖かい何かに、口を塞がれる。


……は?


何これ?


何が起こっているの?





「……っ!」





臭いお酒の匂いが鼻をつく。


息が苦しくなってきて、私は相手の体を思いっきり押した。


途端によろけながら、座布団に腰を下ろす伊東さん。



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