闇ノ花
「直に、斎藤も来るだろう。だが、堂々と屯所を出入りするわけにもいかない。あいつには、何かあればお前に伝えろともう言ってある」
……と、いう事は。
斎藤さんは、私達の味方で……。
そして、御陵衛士に間者としてついて行き、その情報を私に……。
頭の中で、少し整理してみる。
「つまり……連絡係、ですか」
「そうだ。斎藤には、来るなら夜中にしろと言ってある」
「……分かりました、やります」
睡眠不足になっても、構わない。
土方さんだって、毎日毎日、夜中まで起きて仕事をして大変なのだから。
私だって、出来る事はやらなくちゃ。