闇ノ花




「今日は、月の下で寝たいです」


「……あ?」





やっぱり、驚いたよね。


だけど……私は、考えたかったから。


これからの事を。


一月……一年で一番最初の、満月の下で。





「馬鹿か、お前は……」


「……これで、頼み事は最後にしますから」





すると、土方さんは眉間にしわを寄せる。





「最後……?」





そう……最後。




< 451 / 522 >

この作品をシェア

pagetop