闇ノ花


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「……千恵殿の想いがこの刀に刻まれた事によって、それから、小松家の者が敵に恋をする事はなかったんじゃ」


「……」


「じゃが……儂らの代の時であった。その時はまだ、小松家は日本一じゃった。……しかし、その座を奪おうとしている忍達がおった」


「その人達は、誰だったの?」





お爺ちゃんは、少しの沈黙を置く。


その人達を……私が、復讐しなければならない。


だけど、さっきの夢の事もあり、私の胸には不安の波が押し寄せる。





「──山崎家の者じゃ」


「……っ!」





頭が、真っ白になった。



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