闇ノ花





「……そして、山崎家のとある子供がよく儂らの家に来るようになった。

その子供は、毎日来てはお前を慰めてやっていた。

お陰で、お前も泣いてばかりだったが、少しずつ笑うようになってな……。

じゃが、子供だったから分からなかったんじゃろう。

その行動が、儂にどれだけ怒りを募らせていたか……」





その子供が……まさか、“すすむ君”だって言うの……?





「山崎家の者であれば、誰であっても儂は許せんかった。

だから……その子供を、怒鳴って追い出してしまったんじゃ……」


「……」


「……あの刀も、反応してしまったのだと思う。お前と、敵の子供が仲良くなっていくのを、恐れてしもうたんじゃ。

……だから、儂らはそこから遠い場所に来てしもうた。

あの刀が……儂らを、ここに移動させた」


「え……?」





それって……



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