一生もんの道化師
私のように必死こいて周りに溶け込もうとしているなんちゃってカメレオンとは違い、堂々とナチュラルな自分をさらけ出している所にさらに憧れが募ったりするんだよね。
だけど以前、各部署合同での女子会に参加した際に、そういう集まりではお約束の男性社員批評会が行われ、その中で古株の先輩が「仕事の面では一目置くけど、ビジュアル的には高藤君はちょっとね~」とのたまった。
周りも「確かに」って感じで頷いていて、すこぶる納得がいかなかったんだけど、そこでムキになって否定したりしたら自分の気持ちがバレバレになってしまう恐れがあるのでグッと堪えた。
自分の恋愛事情が職場の人達に筒抜け、なんて環境は私には耐えられない。
「白石さんは誰が良いと思う?」と話をふられたけれど「ん~、よく分からないです~。ウフ♪」と適当に誤魔化しておいた。
結局その日は営業一課にいる、まさしくテンプレート的な『今時のイケメン君』の話題で盛り上がり、私はさりげなくその輪から外れてただひたすら目の前の料理を平らげる事に専念したのだった。
後から考えてみたら、やっぱあの時余計な事を言わなくて正解だったわ。
だけど以前、各部署合同での女子会に参加した際に、そういう集まりではお約束の男性社員批評会が行われ、その中で古株の先輩が「仕事の面では一目置くけど、ビジュアル的には高藤君はちょっとね~」とのたまった。
周りも「確かに」って感じで頷いていて、すこぶる納得がいかなかったんだけど、そこでムキになって否定したりしたら自分の気持ちがバレバレになってしまう恐れがあるのでグッと堪えた。
自分の恋愛事情が職場の人達に筒抜け、なんて環境は私には耐えられない。
「白石さんは誰が良いと思う?」と話をふられたけれど「ん~、よく分からないです~。ウフ♪」と適当に誤魔化しておいた。
結局その日は営業一課にいる、まさしくテンプレート的な『今時のイケメン君』の話題で盛り上がり、私はさりげなくその輪から外れてただひたすら目の前の料理を平らげる事に専念したのだった。
後から考えてみたら、やっぱあの時余計な事を言わなくて正解だったわ。