一生もんの道化師
「そっか…。生乾きのまま外歩いたりしたら風邪ひいちゃうもんね」


高藤さんは心底納得したように頷いた。


「すみませんでした。お騒がせしてしまって」


思わずエヘヘ、と照れ笑いを浮かべながら謝罪する。


やっぱ私、思いっきり高藤さんの仕事の邪魔してるよね。

そろそろおいとましようかしら…。


「いや、良い眠気覚ましになったよ」


しかし高藤さんは笑顔でフォローの言葉をかけてくれた。


「ちょっと危なかったんだよね。昨夜なかなか寝付けなくて、それでいて今日は朝からずっとバタバタしてたから。画面とにらめっこしてると、だんだん眠くなって来ちゃって。残業始めてから何度睡魔が襲って来たことか」

「あ、そうだったんですか?」


だからカフェインの摂取が必要だったのね。


「しっかし白石さんて、仕事上での致命的なミスっていうのはないけど、結構色々やらかしてるよね」


高藤さんはとても楽しそうな口調で続けた。
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