聖夜に降る奇跡
でも、僕は彼女がこのサイトから居なくなることを受け入れられなかった。
だから、引き留めようとする。
僕の誕生日には必ず“おめでとうメッセージ”を、日付が変わると同時に送ってきてくれていた彼女。
そんな彼女に
“せめて、メイさんの誕生日まで待ってほしい。
お祝いをさせてほしい”
と……
これが、彼女にとって辛いこととも気づかずに……
彼女からの返信には、僕の願いを受け入れる内容と、“限りある時間の中で、楽しもうね”と
ゆう一言が添えられていた。
僕は最後の一言に不満を覚えながらも納得した。
今思えば、彼女はこの時、既に決心していたのだろう。
それからは、以前のような頻繁なやり取りではなくなったが、それなりにメッセージの交換をしていた。
でも、互いに当たり障りのない世間話ばかりで、もう本音を語ることはなくなっていた。
そして、僕は自分が言い出した、彼女の誕生日までとゆう話もすっかり忘れていた。