聖夜に降る奇跡
近づく彼女の誕生日。
時々、彼女のメッセージの中には“時間”を示唆する言葉が出てくるようになった。
僕はそれに不安を覚え、
“大丈夫だよね?
メイさんが居なくなりそうで……”
そうメッセージを送る。
“大丈夫。私はどこにも居なくならないよ。
いつでも、ヨウスケさんと同じ空の下にいるから”
彼女のその返事に僕は安心した。
そして、彼女の誕生日を控えた3日前。
もう10日も、彼女からはメッセージが届いていない。
僕はそれに違和感を感じつつ、仕事のピークを迎えていた。
この忙しさでは、3日後の彼女の誕生日に“おめでとうメッセージ”を送ることができるのかわかない。
だから、念のため
“今は忙しいしけど、おめでとうメッセージを必ず送るから、待っててね”
と、それだけを彼女に送信する。
返ってきたメッセージには
“お気遣いはなく”
と、一言だけ書かれていた。