聖夜に降る奇跡


そして、迎えた彼女の誕生日。


僕は彼女に“おめでとうメッセージ”を届けられないまま、その日を終えた。

翌日はクリスマスイブ。

お誕生日とクリスマスが一緒のお祝いメッセージも悪くないかなと思った。

彼女なら、お誕生日のお祝いが少しくらい遅れても許してくれる。

必ず待っていてくれる。


彼女はそうゆう人なのだと……僕は過信していた。



しかし、クリスマスイブの夕方に届いていた、彼女からのメッセージ。

僕は仕事の忙しさにかまけ、また、たぶん“メリークリスマス”メッセージだと思い込み、それを直ぐに開かなかった。



あの時、直ぐにでもメッセージを開いていたなら、僕達は何かが変わっていたのだろうか。

彼女の決心に気づけていたら……



僕が彼女の最後のメッセージを読んだのは、それが届いてから6時間後だった。
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