聖夜に降る奇跡


あれから3年。

一方的なメッセージだけを残して消えてしまった彼女の気持ちは、月日が流れた今も分からない。

いつかはこんな日が来ると、頭の片隅ではわかっていた……と、思う。

でも、あまりにも……
あまりにも突然すぎて、

あの頃の僕は、そうした彼女に失望し、苛立ちすら覚えた。

彼女の最後の言葉さえ、
すれ違えたらなんて……
例え、すれ違うことが出来ても、お互い何も知らないんじゃ、気付くはずもないじゃないか、と僕の感情を逆撫でするものになっていた。

それと同時に、今思えば、その前に何度もそれを予感するような言葉が、彼女のメッセージに含まれていたのに、それにたいして気を止めることもせず、『大丈夫』と言う彼女の言葉を鵜呑みにしていた自分を悔やんだ。



しかし、今の僕にはもう、悔やむ気持ちも苛立ちもない。

ただ、純粋に
彼女と出会えたことに感謝している。

彼女が言っていた。


『遠く離れていても、空は繋がっている』


この空は確かに僕達を繋いでいる。

これまでも、これからも。

だから、同じ空の下にいる限り

いつか、どこかで偶然、すれ違えるのかもしれない。


例え、互いに気付くことはなくても、それでいいんだ。



僕は空に話しかける。

メイさんは元気にしているのかな?

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