聖夜に降る奇跡


彼女の元気と明るさに、いつのまにか癒えていた僕の失恋の傷。

以前よりも、互いのことを知り、絆も深まった気がしていた。

時に冗談を言い合ったり、バカップルのようなやり取りをしたりもした。

彼女が“大好きだよ”なんて書くから、
僕も負けずに“僕の方がもっともっと好きだよ”と返す。

すると、彼女は“ヨウスケさんより、私の方がもっともっともっと大好きだもん”なんて、すねた顔文字をつけて返してくる。


彼女を愛しいと感じた。

そして、会いたい気持ちは募っていく。


でも、彼女は既婚者。
リアルな生活もある。

僕達はこのサイト内でだけの繋がり。


分かってはいる。

でも……

僕は冗談混じりに、

“会いたいね”

と、書いてみる。

返信には

“私も会いたい”

そう書かれていた。


その言葉が本当なのか冗談なのかはわからない。

でも、僕は少しの期待を込めて、彼女に会うための貯金…メイさん貯金を始めた。

とはいえ、やはり『会う』を現実にすることに、はやる気持ちと躊躇いを感じていた。
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