White X'mas


ジョイは私の、”目”。

それに、大事な家族でもある。


私とジョイは、いつも一緒。

ジョイのいない生活なんて、もう考えられない。


ジョイが来る前の私は外に出るのが怖くて、母と車で病院に行く時さえ体を固くしていた。

けれど、6年前の12月。

奇跡的に順番の繰り上がった私の所に盲導犬が来ることになり、私はジョイと出会った。

初めて会ったジョイは、フワフワでスベスベ。

そして何よりあったかかった。


数日間の訓練を終え、ジョイを連れ帰っていいよと言われた23日の午後。

鼻をすりよせるジョイを抱きしめて、私は”ありがとう”と”よろしくね”を何度も繰り返したんだ。



私の人生で、最高のプレゼント。


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