最低男との結婚
制服・・・

もう、しわくちゃだろうなぁ・・


女の匂いのする
腕の中に抱かれながら

よくもまぁ・・・

今まで他の女といたくせに・・

なんて思いつつも、

そんな状況から
すり抜ける気なんて起きるはずもなく

静かに寝息をたてる男の顔に

そっと手を伸ばし


あー・・・やっぱり好きだ・・・


と、実感している。


好きで、好きで

どうすればいいのか分からない。

大輔の胸に顔を埋め

鼓動の音を肌で感じながら


時折漂ってくる
女の香りに


気が遠くなるほどの
胸の痛みが圧し掛かって


苦しくて、泣きたくなる。


今の、この瞬間を・・・

幸せな時間だけを感じたいのに


余計な不安が押し寄せて


一緒にいるのに遠くて


一緒にいるのに辛い。







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