最低男との結婚
考えて、考えて・・・・


何時間経っただろう。


時計は、既に深夜11時を過ぎていて

帰ってくる気配もなければ、

電話すら来ない。


お風呂も入れない・・・・

ごはんも作れない・・・・


こういう時、思い出してしまうのが

やっぱり、お母さんで・・・


引っ越した初日に


「優奈?どう、片付いた?」


電話をしてしまっている・・・。


「うん」


「どうしたの?何かあった?」


「何もないよ。お母さんは何してたの?」


「いつもと同じよ。
お茶飲んでテレビ観てる」


「そっか、じゃあ・・・
また、明日学校帰りに寄るね」


「気をつけてね。
寝坊しないようにしなさいよ」


「うん」


「おやすみ」


「おやすみ・・・」

家にいた時は
一人でも気にならなかったのに・・・


やっぱり、


一人は寂しい・・・・。


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