風俗嬢の恋人はサンタクロース!?【完】
クリスマスの装飾で駅前はとっても綺麗
鏡で最終確認して
待ち合わせ場所に着く。
健さんはまだ来ていないっぽい。
他の待ち合わせをしている人達に混ざり
人の流れに目を泳がす。
「美枝」
反射的にあたしは振り返った
そこに居たのは
「たっくん・・・!?」
地元に置いてきた元彼だった。
なんでここにいるの!?
足が自然と後ずさる。
「美枝・・・会いたかった」
あたしの気も知らずに近づいてくる
「ッや・・あたし・・」
たっくんに合わせる顔なんてない。
風俗で働いてる身体に触らせられない。
バレる前に逃げたい・・!!
走りだそうと振り返った瞬間
ボフッ
「!?」
誰かの胸に顔が埋もれる
慌てて顔をあげると
そこには健さんが立っていた
「けっ健さんッ!」