冷徹ドクターに甘やかされてます
「お前はいつも素直でいいな」
「…バカにしてる?」
「してない。素直で気持ちいいよ」
「……」
(…違うよ、先生)
春田先生に、本当の気持ちを知ってもらいたいから
私は素直に言えるんだよ
気持ちを、隠すことなく
「シートベルトしたか?」
「は、はいっ」
「よし、じゃあ出るか」
そして走り出す車は、夜の街へと出る。
「運転中は眼鏡なんだね」
「あー、普段もカルテとか細かい字読む時は眼鏡」
「視力悪いの?」
「まぁそこそこ。お前は目良さそうだな」
「うん!両目とも2.0!」
やっぱりか、と笑う顔も心なしかいつもより柔らかい気がする