冷徹ドクターに甘やかされてます







「春田先生ー…」



「…?」



その日の午後。

仕事部屋で一人書類作業をしていると、ガラ…と開けられたドアから姿を現したのは、同じ年頃の子供たちよりは少し小さな体つきをした灯だった



「どうした?体調悪いか?」



「ううん、そうじゃなくて…陸ちゃんいる?」



「ここにはいない。時間的にまだ仕事中だろうから…あ、」



そういえばこの時間帯は中庭のゴミをまとめていることが多い、そう思い出した俺は部屋を出ては目の前の窓から見える中庭を見下ろした。



(…いた)

そこには案の定、中庭でせっせとゴミ箱のゴミをまとめているその小さな姿がある



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