冷徹ドクターに甘やかされてます
「こら、いきなり起き上がるな」
「…?」
するとそのソファの後ろにあったデスクには春田先生がいたようで、彼は書類仕事を中断してはソファへと近付く。
「先生…ここは?」
「仮眠室。お前頭に本ぶつかって衝撃で倒れたんだよ」
「倒れた…」
「バイトは14時からにして貰ったから。それまで休んでろ」
言いながら横になったままの私の顔に触れ、顔色を見る。
自分の額の左側に湿布が貼られていることから、あの分厚い本はここにぶつかったのだろう
「ったく…人庇うとかアホか」
「だって先生にぶつかると思って…」
「本くらい避けられるっつーの」
「そうかもしれないけど…」