冷徹ドクターに甘やかされてます
「……」
「…、…」
そして目と目を合わせ、じっと見つめ合ったその時
ーガラッ
「春田ー、陸ちゃん起きたー?」
「「!!」」
突然部屋へ入ってきた崎山先生に、私と春田先生は驚きバッ!と体を離した。
「ってあれ?どうかした?」
「い、いえ何でも!!!」
「何の用だよ、崎山」
「向こうで患者さんが呼んでたよ。他の先生今診察中で手が離せないからさ、春田お願いって」
「分かった、今行く。…陸、お前は少し休んでから動けよ。崎山はさっさと外科に戻れ」
「はいはーい、分かってますよ」
春田先生はそう言っては立ち上がり、その部屋を出て行った。