クリスマス・イブは金曜日




…でも、そんな愛川だから、好き。
一緒に過ごしてたら、楽しく幸せになれる気がする。

お互いが気付かない事を、互いに教え合えて、色んな発見がありそうな気がするんだ。


我ながら、何か高校生ぐらいのガキが言いそうな事を、言っている気もしなくもない。

でも愛川と幸せになれるなら、そんな見栄みたいなモンは、どうでも良い気もする。

肝心なのは、俺と、愛川が、幸せになれるかどうか。



腹が減っていた俺と愛川は、次々とメニューとビールを注文して、食べながら色々と話した。

どれもたわいない話だったけど、愛川と話してるってだけでドキドキしたし、愛川のコトを少しでも多くしる事が出来て、俺は嬉しかった。


この時が永遠に続けば良いと、願った。
永遠が存在しないなんて、痛いくらいに知ってるけど。

永遠の想いなら、存在するかもしれねぇなって。
むしろ、存在していて欲しいって。

……その、存在していて欲しい、“永遠の想い”に。
俺は、賭ける。




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