夏色の約束。~きみと生きた日々~


あおちゃんの言ってることが難しくて、なつは首を傾げた。


「……ほら、花火って、一瞬で消えちゃうでしょ?」

「うん、そうだね」

「だから、この世界で生きていられる時間はほんの数秒だけ。そう考えるとさ、ほんの数秒だけで人々の心にたくさんの感動を与えられる花火って、すごいなって」


あおちゃんの憂いを含んだ横顔が色とりどりの花火に照らされて、なつの瞳にきれいに映る。


「人は花火より長い時間生きられるけど、花火ほど多くの人の心には残らないよね」

「……確かに、そうだね」

「それに人は、いつかは死んじゃう生き物だから」

「どういう意味……?」


大きな花火の音にかき消されてしまわれないように、なつは必死であおちゃんの言葉に耳を傾ける。


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