おっぱぶ☆

フロントでこうやってしゃべってるのさえ怖い。
もしアイツがフロントを覗いたりしたら・・・

あたしはあきらめて、
さっさと客につくことにした。


譲二の計らいで、
同級生達の席から
かなり離れた席に座る客につく。

「おじゃましまーす」
ふすまを開けると、
ソコにいたのは一人で来ている40歳くらいのサラリーマンだった。

ビールを飲む手を休め、
あたしににっこりと笑い、
座るスペースを作ってくれた。


「お疲れ様、今日忙しいらしいね?」
机の上には何枚か名刺が置いてあった。

一度、延長したっぽい。

「うん、そーなの、
てか聞いてーーッ!
今ね、他の席に同級生の男の子が来てて。
もーみつからないか超怖いッ!!」

あたしは少し大げさに
騒いでみせる。


こんな困った出来事さえ、
話題に変えた方がいい。


マンネリな会話をするよりはずっとましだし、
お客さんの印象にも残るから。

「おぉっ!そうなんだ?
そりゃぁ大変だなぁ」

はっはっはと笑うおじ様。


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