ド天然!?魔女っ子の秘密

先生の秘密

保健室と寮が割と近い場所にあったので、方向音痴を発揮する間もなく帰ることができました!

いやー良かった良かった。


「ただいまー」

寮の玄関を開けると

「由ぅー良ぁー!」

「ぐえっ」

美玲に抱きつかれました。


リビングへ直行するや否や、「もうあたし、すごく心配したんだから!」とお説教されました。


美玲に「もう大丈夫だよ」と告げると「良かったー!」と泣き出してしまいました。


心配、かけちゃったなー…


「一体あの時何があったの?」

泣き止んだ美玲が尋ねる。


言いたい。本当のこと。


でも、言ってはいけない。


あんな、残酷な未来を見たなんて——


「うーんと、ちょっと未来を見ただけ」

「嘘⁉︎占い成功したの⁉︎」

「え?うん…」

「占い成功したの、誰一人いなかったんだよ!」

「え?そうなの?」

「うん。あたしも雅人も失敗したの」

「へぇ…」


そうなんだ…

二人は成功すると思ってたけど…


「どんな未来を見たの?」
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