ド天然!?魔女っ子の秘密
*第8章*

V.s.星の魔法使い

時は、放課後。


「行くぞ由良!」

「どこからでもどうぞ」


ここは競技場。




あたしと雅人は既に臨戦状態に入っている。


そう、今から雅人と戦うんだ。

魔法を使って。





なぜ、こうなったのかというと、

全ては数時間前の昼休みのこと–––––




「由良!」

あたしが両手を組んで伸びをしていると、雅人が話しかけてきた。


「何?雅人。何かあったの?」

「いや、何もねーんだけど…ちょっと由良に頼みたいことがあるんだ」

「何?」

美玲へのプレゼント選びとかかな?

なんてあたしは想像してた。


でも、雅人の口から出てきたのは、意外な言葉だった。


「俺と戦ってくれ」

頼む、と両手を合わせてお願いされる。


「…どういう意味?」

突然の申し出にあたしは戸惑う。


戦うって…魔法でってことだよね…?



でも、どうして…?


別にあたしと雅人は、仲が悪いというわけでもなければ、喧嘩しているというわけでもない。


戦う理由がまるで分からない。


必死で理由を探していると、ここでは理由は言えないと、雅人は言って、あたしを教室の外に連れ出した。
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