ド天然!?魔女っ子の秘密
何と答えるべきなのか分からず、チラっと楓花さんの様子を伺う。

「ぇ…?」

小さな声を出してしまった。


楓花さんの瞳の色が、変わってる…

あの時の翔太みたいな、紺色の瞳に…

それに、少しだけど闇のオーラを感じる。


もしかして…サファイアが乗り移ってる!?

いや、そんなわけないか。

都合よく考えすぎた。


「恐ろしいほどの魔力を持っておられるのですね?本当に怖いですね」

楓花さんは、確かに微笑んでいた。

その笑顔は、まるで化け物のように恐ろしかったけれど。



『恐ろしいほどの魔力』


ドクン

心臓が痛い。


『由良さんの魔力はとても恐ろしいです』


ドクン

ドクン

鼓動が痛い。


『由良さんは強大な魔力を持っている』

ドクン

ドクン


心も、痛い。


「…そんな、こと……」


記憶と現実が一緒になり、何がなんだか分からなくなってくる。

フラフラしてきた。

でも、今ここで倒れるわけにはいかない…!
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