ド天然!?魔女っ子の秘密
『この本はまさか、ガーネット様の書かれた本だったりする?』

すると千沙さんは静かに頷いた。

『ご当主様から、そのように聞いています。でも…』

『でも?』

『かなり…難しいです』

『難しい?』

『今まで誰も習得したことがないようです』

『習得したことがない?』

『あまりにも難しく、できなかったそうですよ。それに、この本は古語で書かれていますから、まず解読できる方も少ないそうです』

『そう…』

『まぁ、ガーネット様の魔法ですし…由良さんも習得しようなんて無謀なことはしないでくださいよ?』

『はーい』

素直に従うようなそぶりを見せた。


…ごめんね千沙さん。由良さんはそんないい子じゃないんだ。

だからね、無謀だって言われたことも…やっちゃうんだ。


だって、誰もできないって言われたらじゃあやってやろうじゃん、って思うのが人間でしょ?



そういうわけで、古語で書かれたこの本を昨日何とか解読し終えて、さあ習得しようと思っていたのだけれど…


「…千沙さんが言っていた通りだね…」


なんとか解読し終えたけれど、この解読が難しかった。

あたしも昨日寝ずに一晩中読んでいた。


それに、解読できたところで…それを習得するのも難しい。


今のところ、何度も挑戦したけれど、ただ魔力を消費しているだけ…

失敗ばかり。


ただ、ありがたいのは、これだけ魔力を消費する魔法を、失敗してるとはいえ何度も発動させていても、
あたしがシールドの魔法をかけた競技場は崩れるどころか傷一つついていないということ。

もし壊していたら、学園のお偉いさん達からかなーり怒られちゃうからね。
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