ド天然!?魔女っ子の秘密
そう思うのに、お客様にじっと見つめられて、あたしは顔が逸らせなかった。
この凛とした雰囲気に、この強い魔力…
そして、この透き通るような空色の瞳…
も、もしかして…
「あ、貴方様はもしかして…"サファイア"のご当主様でいらっしゃいますか…?」
「…はい」
あたしは言葉を失った。
"サファイア"と言えば、"ガーネット"に続く世界第2位の魔物退治屋。
その確かな腕と洗礼された魔法は業界内では超がつくほど有名。
それに、そのご当主である柏木翔太様も有名だ。
まだご当主に就任されて1年程らしいが、そのカリスマ性と抜群の判断力で、あの"サファイア"をまとめ上げる、凄腕の魔法使い。
おまけにあたしと同い年、っていうんだから驚きだよね。
そして、あの超難関大学、国立大魔法大学に現役主席で合格されたらしい。
あれ、確か今日が入学式じゃなかったっけ…?
まぁ、いいや。
そして、その美しすぎる容姿から、一目見ればこの世の女性が皆虜にされてしまうとの噂まで飛び回っている。
彼に一目会えれば、運を全て使い果たすであろう、とまで言われている。
そんな有名なお方が、あたしの目の前に…
「ど、どうして、"サファイア"のご当主がこのようなところへ?うちの当主に用事があるのなら、今すぐにご案内しますが…」
「いえ、違います。今日は、貴方に…神崎由良さんに、会いにきました」
「え…?」
あたしに?と聞き返そうとしたのに、それは叶わなかった。
あたしの瞳から涙がこぼれ落ち、言葉がうまく口から出てこなかった。
「あれ…?なんで…」
どんどんあふれ出して、止まらない…
「ご、ごめんなさい!何もないのですが…」
目にゴミでも入ったのかもしれません、と笑ってみる。
だけど、柏木様は悲しそうな顔をされていた。
この凛とした雰囲気に、この強い魔力…
そして、この透き通るような空色の瞳…
も、もしかして…
「あ、貴方様はもしかして…"サファイア"のご当主様でいらっしゃいますか…?」
「…はい」
あたしは言葉を失った。
"サファイア"と言えば、"ガーネット"に続く世界第2位の魔物退治屋。
その確かな腕と洗礼された魔法は業界内では超がつくほど有名。
それに、そのご当主である柏木翔太様も有名だ。
まだご当主に就任されて1年程らしいが、そのカリスマ性と抜群の判断力で、あの"サファイア"をまとめ上げる、凄腕の魔法使い。
おまけにあたしと同い年、っていうんだから驚きだよね。
そして、あの超難関大学、国立大魔法大学に現役主席で合格されたらしい。
あれ、確か今日が入学式じゃなかったっけ…?
まぁ、いいや。
そして、その美しすぎる容姿から、一目見ればこの世の女性が皆虜にされてしまうとの噂まで飛び回っている。
彼に一目会えれば、運を全て使い果たすであろう、とまで言われている。
そんな有名なお方が、あたしの目の前に…
「ど、どうして、"サファイア"のご当主がこのようなところへ?うちの当主に用事があるのなら、今すぐにご案内しますが…」
「いえ、違います。今日は、貴方に…神崎由良さんに、会いにきました」
「え…?」
あたしに?と聞き返そうとしたのに、それは叶わなかった。
あたしの瞳から涙がこぼれ落ち、言葉がうまく口から出てこなかった。
「あれ…?なんで…」
どんどんあふれ出して、止まらない…
「ご、ごめんなさい!何もないのですが…」
目にゴミでも入ったのかもしれません、と笑ってみる。
だけど、柏木様は悲しそうな顔をされていた。