【短編】聖なる夜の秘恋
だけど、正哉は知ってる?
私への一番のプレゼントはもっと近くにあるってこと。
「雪もいいけど、私にとっての一番のプレゼントは、正哉だけなんだからね!」
私は首に抱きついてほっぺに口づけをする。
「正哉、だ~いすきっ!」
「ったく~、イタズラっ子にはイタズラして返すからなぁ~」
そう言う正哉は、私を抱っこしたままにっこりと笑って足を速めていた。
でもやっぱり、ヤキモチとオオカミには要注意みたい。
また、濃厚なキスがまっ白な雪のように降り積もる。
「きゃあっ」
キスがやまない聖なる夜は、チョコよりも甘く、魔法がかかったように幸せで長いのだ。
*fin*

