ゆびきり
第二章 それぞれの想い

複雑な気持ち

「あれ?梨由、もう帰ってきたの?」


梨由は高級マンションに啓と子供と一緒にすんでいた。


啓は旦那の弟でもあり、旦那よりも仲がよかった。



本家は別にあるが、めったに帰らなかった。



「わるい?」


「なんか、元気ないじゃん。なんかあった?」


梨由は、自分でご飯の支度を始めた。


一段落つくと、啓の隣に座り、ご飯を食べながら啓と話した。


「昔の仲間のとこに行ってきたの。なんか、雰囲気悪くしちゃった…」


哀しく笑いながら言った。

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