キラキラ輝く夜
「若菜のそんな服装も初めて見たよ。似合ってる」


今日の幹也先輩はいつもよりずっと優しい言葉をくれる。

黒いラメ入りのワンピースに白いコートを羽織ってきた。

オシャレしてきて、良かった!


「ありがとうございます!せっかくだから、よーく見てくださいね」


私は嬉し過ぎて、くるっと回ってみた。

スカートがふわりと広がる。

冷たい風が入ってきて、寒いけど、そんなのはどうでもいい。

だって、心がポカポカしているから。


「おお!かわいい、かわいい!」


拍手をして喜んでくれた。

こんな上機嫌の幹也先輩を見るのは初めてだ。


「レストラン、予約してあるから行こうか?」


「レストラン?幹也先輩が予約してくれたのですか?」


「ん~、実は違う」
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