甘い恋の始め方
「さっきも着替えさせたし、遠慮は無用だ」

悠也は再びベッドに腰を下ろし、パジャマの胸元のボタンを外しはじめる。

性的な意味合いはないのに、悠也の指先が素肌に触れるとびくんと身体が揺れてしまう。

テキパキと脱がされ、裸の上半身をタオルで拭くと手早くピンク色のふんわりした素材のパジャマを着せられる。

理子の限界はそこまでだった。悠也がズボンに手をかけると理子はその手を押さえ首を振る。

「本当に恥ずかしいので……自分で……」

「ああ……また熱が出てきたように顔が赤い。わかった。外に出ているから」

あまりにも赤く恥ずかしそうな理子の姿に悠也は笑って部屋を出た。

(もう……)

からかわれていたのか……止めなかったらショーツまで脱がされていたはず。

理子はベッドから降りて、急いでショーツとパジャマを着替える。

(ショーツにパジャマ、買うとき恥ずかしくなかったのかしら……)

ドアがノックされ返事をするとパジャマに着替えた悠也が入ってきた。

「おかゆが冷めてしまう。早く食べて」

悠也は持ってきたスポーツドリンクのペットボトルの蓋を開けて渡してくれる。

飲み物とおかゆで空いていた理子のお腹が満たされた。
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