甘い恋の始め方
「で、君はどうしてパーティーに参加したんですか?」
「それは……」
つい本音を口にしてしまいそうなところを口ごもる。
結婚を焦っていると知られたくない。
「それは?」
「特定の彼氏を見つけたかったからです」
「特定と言うと、今までは不特定な彼氏が存在していたと考えてしまいますが?」
特定の言い方がまずかったかもしれない。
「ゆっくり時間をかけて結婚を話し合える人と出会えればなと思ったからです。悠也さんの参加理由ってなんですか? そのルックスから見ても、おモテになるでしょうし」
「ゆっくり時間をかけてです……か……俺の参加理由は嫁さん探しですよ」
「でも、気がのらない参加のように見えましたけど?」
「気がのらなくても本当に嫁さん探しなんです」
(ますます訳が分からない。気がのらないのに花嫁さがし?)
そこへ琥珀色の飲み物と、キレイな色のカクテルが運ばれてきた。
「それは……」
つい本音を口にしてしまいそうなところを口ごもる。
結婚を焦っていると知られたくない。
「それは?」
「特定の彼氏を見つけたかったからです」
「特定と言うと、今までは不特定な彼氏が存在していたと考えてしまいますが?」
特定の言い方がまずかったかもしれない。
「ゆっくり時間をかけて結婚を話し合える人と出会えればなと思ったからです。悠也さんの参加理由ってなんですか? そのルックスから見ても、おモテになるでしょうし」
「ゆっくり時間をかけてです……か……俺の参加理由は嫁さん探しですよ」
「でも、気がのらない参加のように見えましたけど?」
「気がのらなくても本当に嫁さん探しなんです」
(ますます訳が分からない。気がのらないのに花嫁さがし?)
そこへ琥珀色の飲み物と、キレイな色のカクテルが運ばれてきた。