甘い恋の始め方
今まで付き合った男の浮気歴を披露したら、この時間だけでは足りないかもしれない。
いつの間にか2杯目のカクテルが届く。
今度のカクテルは真っ青な透き通った色。
それが空になるころ、理子の頭はおろか身体もふわふわ浮いている気がした。
悠也の飲むペースは速くて、すでに3杯。
「お酒、お強いんですね」
「そうですね。人前で醜態を見せたことはありません」
ろれつが回らなくなりそうな理子とは反対にきっぱりとした声。
「理子さんはそれほど強くないみたいですね」
「そのとおり……です」
(そうだ……レストランでもワインを飲んでいたんだっけ……エレベータの時も酔っていたのかもしれない……そうじゃなければ、久我副社長と一緒にお酒なんて……)
額に手を置いてふうっと吐息を漏らすと、水の入ったグラスが差しだされた。
「水を飲んでください」
「ありがとう……ございます」
グラスを受け取って、こくりと喉に水を流し込む。
「目尻がほんのりピンクに染まっていますよ」
「え……本当ですか」
「キレイな桜色に」
「やっぱりカクテルってアルコール度数が高いんですね」
手を両頬にあててくすっと笑う。
いつの間にか2杯目のカクテルが届く。
今度のカクテルは真っ青な透き通った色。
それが空になるころ、理子の頭はおろか身体もふわふわ浮いている気がした。
悠也の飲むペースは速くて、すでに3杯。
「お酒、お強いんですね」
「そうですね。人前で醜態を見せたことはありません」
ろれつが回らなくなりそうな理子とは反対にきっぱりとした声。
「理子さんはそれほど強くないみたいですね」
「そのとおり……です」
(そうだ……レストランでもワインを飲んでいたんだっけ……エレベータの時も酔っていたのかもしれない……そうじゃなければ、久我副社長と一緒にお酒なんて……)
額に手を置いてふうっと吐息を漏らすと、水の入ったグラスが差しだされた。
「水を飲んでください」
「ありがとう……ございます」
グラスを受け取って、こくりと喉に水を流し込む。
「目尻がほんのりピンクに染まっていますよ」
「え……本当ですか」
「キレイな桜色に」
「やっぱりカクテルってアルコール度数が高いんですね」
手を両頬にあててくすっと笑う。