『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
そんな2人をジィーっと見ているのは、ジャッキーズの荻野君。


面白くないよね、自分達のファンまで騒いでるし。


こういうのを見ると、つくづく芸能界というのは人気商売なんだと思い知る。


人気が全て、無ければオシマイ。


シビアな世界だけに、真島さんが何故あの天然敬介を相方に選んだのかが良く分かった。


無事に生放送が終わり、先輩と一緒に胸をなで下ろしていると楽屋にディレクターが飛び込んで来る。


「いやー、大変だよぉー、放送直後から電話が殺到してさぁー」


苦情ですかね、鎖の。


申し訳ございません、リハーサルでちゃんとやりませんでした。


全て私どもの監督不行き届きでございまして、上司にもキチンと報告させていただきますので、ご処分はお好きなようにお願い申し上げます。


よし、謝罪はこんな感じでいいだろうと、口を開こうとした瞬間、ディレクターは先輩に飛びついた。

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