『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
翌朝、会社へ連絡を入れてから出社をする。


「向島先輩、ご迷惑をお掛けしました」
「お父さん、大丈夫だったの? 」
「後日手術をしますので、それで何とかという話なんですけど」
「そう、でももう少し休んでも良かったのに」


いや、ムリだろうな。


あたしの代わりに手配された入社1年目の男の子の顔色、ものすごーく悪いもの。


かわいそうに、イジめられたんだろうな。


「もし何かあればお休みをいただきます、でも、お店の人たちが代わりをしてくれるそうですので」
「分かった、本当にいい人たちだね。じゃあ、今日からまたお願いします」


差し出してくれた手を握り返し、笑顔でうなづく。


今日からまた小鬼のお世話だけれど、頑張らなくちゃ。


「大沢先輩ぃぃ」


後輩も泣いてるしね。


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