『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
「だよね、あたし達親友だもんね」
「そうよ、だからナルといつHしたかもちゃんと報告する事」
「それはイヤ」
「幸せオーラ出されるのがムカつくのよねー」


散々ワインを飲むと、さっさと自分の部屋に戻って行く米山。


自分勝手だけれど、親友として認めてくれてありがとう。


彼女が出て行くと、携帯を取ってしばらく考える。


こんな時、敬介に1番連絡を取りたい。


危険な目に遭った事、米山に救ってもらった事、そしてこの先どうすればいいのか。


今日、真島さんに言われた言葉が頭の中を回る。


『ナル、必死にやってるから、あんま邪魔しないで』


ダメだ、やっぱり。


マネージャーとしての仕事を通じて、今がいかに大事な時期かも分かっている。


もうすぐシード権が2人の目の前にチラついている、だから、ここで余計な心配を掛けて乱したくない。

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