『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
幕の開いたステージには、向島先輩が1人、ピンスポットを浴びて椅子に座っている。


「ショータイムですよ、かつお師匠」
「なっ、何さらすっ! 」


合図を受けた皆が、よってたかってかつお師匠をトランクス一枚にしてしまう。


シュミの悪いトランクス、股間に通天閣が描いてあるし、おまけにお尻の方には、東京タワーの絵。


そんなに東京が嫌いか?


そしてオカマ達にかつぎ上げられた師匠は、ステージに投げ出された。


「お前! マネージャーやないけ! ワシらをダマしたんかいな! 」
「だましましたよ、それが何か? 」
「ええ加減にせぇよ、お前ら2人ともクビにしたる! それにお前、枕営業しとったそうやな、息子の顔にドロを塗りおって、業界におれへんようにしたるど! 」


タンカを切っても、このナリじゃ通用しないよ。


「蘭子ちゃん、クミちゃん、ミミちゃん後はお願いね」
「はーい、ママ」


蘭子さんがかつお師匠の体を両脇からはがいじめにすると、そのサイドからクミちゃんとミミちゃんがクジャクの羽根を持ってコチョコチョくすぐり始めた。
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