『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
「ワシの子ぉやないっ、それに手切れ金も渡したはずやで」
「スズメの涙みたいな手切れ金ですよね、まあいいです、今はDNA鑑定とかありますから裁判にかければ間違いなく僕は勝てますよ」
裁判と聞き、顔色が悪くなるかつお師匠に対し、さらにたたみ込む先輩。
「あれから僕も母も苦労しました、だから今回の件はあなたに対する復讐なんですよ。枕営業の件もそう、あなたの自慢の息子に恥をかかせるためにね」
「キサマ、いまさらそんなマネしてどないするっ! 」
床に転がったまま師匠が叫ぶ。
「26年恨みは消えないんです、僕も母も。あなたはその間、僕達を忘れてレイナさんと結婚しました」
つよし師匠は相方のピンチを救うため、席を立ち上がってステージへやって来る。
「兄ちゃん、あん時は済まんかった。ワシら、売れ出した頃やったし、それにコイツは女にだらしなくてだらしなくて」
「つよし師匠、相方愛ですか? いいんですよ、僕が憎んでいるのはこの男だけなんですから」
「そうは行かんで、相方のワシも同罪や。そんで何がして欲しい? クビの撤回か? 」
クビの撤回、そんなのしなくてもいいですよ、もうあたしも先輩も覚悟を決めているんですから。
「スズメの涙みたいな手切れ金ですよね、まあいいです、今はDNA鑑定とかありますから裁判にかければ間違いなく僕は勝てますよ」
裁判と聞き、顔色が悪くなるかつお師匠に対し、さらにたたみ込む先輩。
「あれから僕も母も苦労しました、だから今回の件はあなたに対する復讐なんですよ。枕営業の件もそう、あなたの自慢の息子に恥をかかせるためにね」
「キサマ、いまさらそんなマネしてどないするっ! 」
床に転がったまま師匠が叫ぶ。
「26年恨みは消えないんです、僕も母も。あなたはその間、僕達を忘れてレイナさんと結婚しました」
つよし師匠は相方のピンチを救うため、席を立ち上がってステージへやって来る。
「兄ちゃん、あん時は済まんかった。ワシら、売れ出した頃やったし、それにコイツは女にだらしなくてだらしなくて」
「つよし師匠、相方愛ですか? いいんですよ、僕が憎んでいるのはこの男だけなんですから」
「そうは行かんで、相方のワシも同罪や。そんで何がして欲しい? クビの撤回か? 」
クビの撤回、そんなのしなくてもいいですよ、もうあたしも先輩も覚悟を決めているんですから。