『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
「ハギモト興行のSuper ㎡です、どうぞよろしくお願いいたしますー」
たまたま居たプロデューサーや、ディレクター、果てはバイトさんに至るまで頭を下げて売り込みを掛ける。
お願いですから、何とか番組に出させて下さい、あんな子達だけど、ウチのイチオシなんです。
やっとの思いで紙袋の中身を配り終え、楽屋に戻ると向島先輩が、満面の笑みで迎えてくれた。
「やったよ! 放送してくれるって、あのまま」
「はぁ? 撮り直しじゃないんですか」
「うん、プロデューサーさんが、あのままでいいって。面白いから」
面白いから? 面白いか? あの動きとキスが。
今、性的表現は規制が掛かって来ているし、2人は未成年でそれなりにヤバいと思うのに。
まあ、美少年2人がイチャイチャしてたら、マニアや二丁目は大喜びだろうけど。
それにしたって、芸人らしく無い。
「なっ、ワシらの読み通りやろ」
「計算」
鬼の首を取ったような顔をしている2人を目の前に、あたしも向島先輩も叱りつけられなかった。
たまたま居たプロデューサーや、ディレクター、果てはバイトさんに至るまで頭を下げて売り込みを掛ける。
お願いですから、何とか番組に出させて下さい、あんな子達だけど、ウチのイチオシなんです。
やっとの思いで紙袋の中身を配り終え、楽屋に戻ると向島先輩が、満面の笑みで迎えてくれた。
「やったよ! 放送してくれるって、あのまま」
「はぁ? 撮り直しじゃないんですか」
「うん、プロデューサーさんが、あのままでいいって。面白いから」
面白いから? 面白いか? あの動きとキスが。
今、性的表現は規制が掛かって来ているし、2人は未成年でそれなりにヤバいと思うのに。
まあ、美少年2人がイチャイチャしてたら、マニアや二丁目は大喜びだろうけど。
それにしたって、芸人らしく無い。
「なっ、ワシらの読み通りやろ」
「計算」
鬼の首を取ったような顔をしている2人を目の前に、あたしも向島先輩も叱りつけられなかった。