恋箱。



ひたすら殴り、蹴り続けるコウキ。







そのままどのくらい時間がたったんだろう?


店から走ってくるツカサが見えた。



「コウキお前何やってんだよっっ!!」



その声に我にかえってアタシを見るコウキ。でもあまりに酷い状態だったのかすぐに目をそらした。




これで縁が切れればいっか。



そう思って立ち上がった。

重たい体を引きずって家に向かって歩き出す。



ツカサが

「大丈夫?送る?」

そう言ってくれたけど弱々しく手を振った。




コウキは最後まで何も言わなかった。





これで終わりでいい。




ばいばい、コウキ。





こんなアタシにヒトトキの癒しをありがとね。




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