恋箱。



昼まで少し眠った。

疲れ果てていたせいか、いつになくよく眠った昼。



仕事の準備でもしようかと鏡を見た瞬間自分の姿に絶句!!


「ヒド過ぎ……」


ほっぺは腫れ上がってどす黒く変色し、全身もよくみると傷だらけだった。



これじゃ仕事は絶対ムリだよ。



汚い顔……あまりの酷さに笑えてきた。



店長に1週間ぐらい休むと連絡を入れて横になると……涙が零れ落ちた。




コウキ……あんなに優しかったのにな?


みんないなくなっちゃうんだ。


葵が悪い子だからなのかな?




こんなアタシは誰も好きになってくれないのかもしれない。




ケンだって……もう忘れちゃってるかもしれない。






悲しくて、切なくて一人で泣いた。



コウキが悪いんじゃない。自分のせい。



ただひたすら、自分を責め続けてた。





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