Bitter Sweet
「ひかり、オレの後釜の男と仲良くやってんだって?」

「えっ?」

蓮から吐き出された言葉に、目を丸くしてしまう。

「峰さんに会った時に言ってたからさ。」

…峰さん。ホント余計な情報ばっかり提供するんだから!!

「まぁ、ソコソコ仲良くせざるを得ないのは分かるからいーんだけど。」

「…別に、ホントに普通に接してるだけよ?峰さんとかと同レベル。」

ふぅん?、と疑わしげな視線を投げつけてくる蓮に困って黙っていたら、そっと手を取って、私の心の奥まで覗き込むような深い眼差しを向けてきた。


「…蓮?」

そう声をかけると、

「ん?」

短く返事をするけど、私の手は蓮の手の中に収まったまま。

そして、私の左手の薬指をスッと蓮の親指が撫でてくる。


…ドキっとした。

何か、意味があるのかな。


今まで、私達の間にハッキリした将来の約束はない。

けれど、それっぽいことを言われたことはあったし、いつかは…って思ってた。

そのいつかが、今日だったり…するの?


鼓動が勝手に高鳴ってきて、左手が震えそうだ。
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