魅惑のキスネコ!【完】
高速に乗ってしばらくしてから
あたしはゆっくりと口を開く。
「運転、できるんじゃん・・」
ポパイは視線を外さず答えた。
「うん。できる」
「レストランで、注文も?」
「出来るよ」
「じゃぁ・・」
「カナ、俺なんでも一人で出来るよ。
俺は人間だから。」
「っ・・」
「嘘ついててゴメン。」
胸がまた苦しくなって
さっきまでいっぱい泣いたはずなのに
また泣き出しそうだ。
「なんで、嘘ついてたの・・・・?
シュン、ねぇ。
なんで・・なんであんな嘘を」
「・・・・」
シュンは、答えてくれなかった。
あたしにずっと付いていた嘘の理由も
さっきジンに言った嘘の理由も。
シュンはただただ、車を走らせるだけだった。
1時間もしないうちに
あたしたちは家に着く。
シュンは先に下りると助手席に回り
あたしを抱き上げようとする。
「いい、もう、
自分であるけるから・・。」
「いいからっ・・」
シュンは有無も言わさず
あたしを抱き上げマンションの中に入っていった。