- 魔 法 戦 争 -
「じゃ、もう夕方なので帰りますね。今日はお騒がせしてすみません。」
時計を見ると5の数字を短い針がさしていた。湊は鞄を持ち保健室から出て行く。
「ちょ、まてー!湊」
雷が叫んでも返事はしない。だが、保健室から出て、すぐ右に湊はいた。
「湊ー、優しいんだな!」
「いえ、雷が騒ぐと他の人に迷惑がかかりますからね。」
優しく笑う。それにつられて雷も笑う。
「…いわゆる、ツンデレ?」
小さな声で呟いた。
「へ?」
湊は首を傾げながら聞いた。
「なんでもねぇーよ」
二人は廊下をゆっくりと歩き始めたのだった。