- 魔 法 戦 争 -
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体育館に着いた。
「今から、二人でペアを作り、戦ってもらいます。先輩達が観にくるので緊張してしまうかもしれませんね。」
佐々木先生が眼鏡をクイッと持ち上げながら、楽しそうに言った。
「湊っ!一緒に組もうぜー。」
湊の方にゆっくりと歩きながらそう言った。
「でも、僕は…魔法は使えないんですよ」
「大丈夫だって!魔法限定じゃないんだろ?剣士の奴だっているし」
湊の背中を思いっきり叩く。
「ちょっ、痛いです。でも、僕は剣士でもなんでもないので、この身体能力を使います」
「湊ー、それイヤミかぁ?」
腕を組みながら首を傾げる雷。
「雷の方がイヤミですね。僕は魔法も刀も使えないのに…」