七神〜私と君で咲かす花〜
その睨みにも動じず、月神も妖化を睨み返した。
再び妖化の鎌と、月神の刀とが競り合う。
「…長い話は嫌いなんだよ。テメーこそ、俺との戦いの最中になによそ見してんだよ!!」
月神が力ずくで妖化を吹き飛ばし、私の方を見た。
「町へ向かって走れ! 連絡したから、千尋もこちらへ向かっている。 お前は千尋に出会うまでひたすら走り続けろ!」
「コイツは俺が引き止めるから」と、再び妖化に刀を向けた月神。
私は妖化と月神を交互に見た。
息が上がっている月神と、まだまだ余裕の表情の妖化。
私でも分かる。
月神が押されている……!
「でもそれじゃ……!」
「琥珀!!」
月神が私の名前を呼び、こちらに視線を移す。
「っ……!!」
声に出して貰わなくても、彼の目を見ただけで、はっきりと伝わった。
……『行け…!』